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StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート

初学者が統計学、機械学習、R、Pythonの勉強の過程をメモっていくノート。

Power Pointのスライドマスタ設定が分かりにくいのでメモ

 統計学習とは関係ない話です。

パワポのスライドマスタ機能は分かりにくい

 会社でパワポの資料を作るときは、会社の公式のスライドマスタを使うんですが、スライド番号とかconfidentialとか日付の表示について、微妙にマスタをいじることがあります。表示するページとしないページがあるとかですね。


 ところが、スライドマスタの仕様は単純ではなくて、理解できていなくて困ったことがあります。困っている人が多いから、スライドマスタまわりの機能はあまり活用されていないような気もします。


 今はWindows 7でPower Point 2010を使っているので、その前提で、気づいたことをメモしておきます。というか、仕事中にメモしていたことを貼りつけただけです。
 以下はとくに、スライド番号の表示を制御する場合の話です。パワポをよく見たら「マスタ」ではなく「マスター」になっていたので、以下「マスター」に統一します。
 
 

3階層の仕組みになっている

 パワーポイントの設定は、「マスター」「レイアウト」「スライド」という3つの階層でそれぞれ定義されているようです。
 この3階層の構造が頭に入っていないと、スライドマスターを使いこなすことは不可能。ところが、マスターとレイアウトの違いについても、考えたこと自体ないという人は多いと思います。
 最も上位の(包括的な)階層は「マスター」であり、マスターに「レイアウト」がぶら下がり、レイアウトに各「スライド」がぶら下がっている。逆にいうと、複数のスライドに適用される共通デザインが「レイアウト」に定義されており、複数のレイアウトに適用される共通デザインが「マスター」に定義されているということです。
 ちなみにマスターは、1つのファイル上に複数作成できます。


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 一番大きな単位である「マスター」に全体的な設定をして、このマスターの基本的な設定を引き継ぎつつバリエーションを持たせた「レイアウト」を作成します。それで「スライド」を1ページ新規に追加したとき、このスライドにどのマスタのどのレイアウトを適用するかを選択するわけです。


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 この3階層構造の存在や、何がどう継承されるかのルールを知らなかったり、後述の「コピペ等による例外」が起きることによって、スライド番号関係ではよく混乱が発生します。


 以下具体的に、スライド番号の表示に関する設定がどのように行われるのかをみていきます。
 
 

第一階層:マスターレベルでの定義

  1. 「表示」タブから「スライドマスター」を選択してマスター表示に切り替える
  2. 左のペイン(枠)のマスターを1つ選択し右クリック
  3. 「マスターのレイアウト」をクリック
  4. 「スライド番号」にチェックして「OK」
  5. スライド番号のプレースホルダが表示されるので、好きなように書式設定する


なお、

  • チェックを外すことはできない。プレースホルダを削除すると、上記チェックも自動的に外れるという仕様。
  • スライド番号が表示されている別のマスタからスライド番号のプレースホルダをコピペすると、自動的にチェックが入る。


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第二階層:レイアウトレベルでの定義

 第一階層の「マスター」においてスライド番号を表示する設定になっていることを前提として……

  1. スライドマスターを表示
  2. 左ペインからレイアウトを選択
  3. スライドマスタータブの「フッター」にチェック
  4. スライド番号のプレースホルダが表示されるので好きなように書式設定


なお、

  • スライド番号が表示されている別のレイアウトからスライド番号のプレースホルダをコピペすると、自動的にチェックが入る。(ただしスライド番号が設定されているマスタの配下のレイアウトの場合のみ。)
  • 若干謎仕様だが、マスターにぶら下がるレイアウトの並びの中で先頭にあるものが「タイトルスライド」用レイアウトとして認識される(後で出てくる)

 
 

第三階層:スライドレベルでの定義

  1. マスター表示ではなく普通にスライドを表示している状態で、左ペインのスライド一覧からスライドを選択し、右クリックして「レイアウト」を選択
  2. スライド番号が設定されたレイアウトを選択
  3. 「挿入」タブの「スライド番号」メニューをクリック
  4. 「スライド番号」にチェックを入れる


なお、

  • 左ペインのスライド一覧から複数のスライドをまとめて選択し、まとめてスライド番号を挿入することもできる。
  • 「タイトルスライドに表示しない」にチェックしている場合、タイトルレイアウトが適用されたスライドには表示されない。(表紙のページだけ番号を表示しないケースはよくあり、その場合はスライド番号の開始番号を0にしたりして、2枚目が1ページになるようにする。)
  • そこでいう「タイトルスライド」は、前述の、「マスタ配下で先頭に置いたレイアウト」が適用されているスライドということになる。
  • スライド番号が表示されている別のスライドからスライド番号のプレースホルダをコピペすると、自動的にチェックが入る。(ただしスライド番号が設定されているレイアウトを選択している場合のみ)


 タイトルスライドとは何ぞやというのを理解するのに苦労しました。昔のパワポでは、タイトル用か否かという設定値があったみたいですが、PowerPoint 2010では、「先頭のレイアウト」がタイトル用ということになるみたいです。
 
 

書式の設定

 スライド番号の数字の書式設定について。大きさとかフォントとか色とかのことです。
マスター>レイアウト>スライドの階層構造において上位階層から引き継がれるのは、

  • スライド番号の有無
  • デフォルトの書式


のみです。スライド番号を新たに表示したばあい、そのデフォルト書式として上位階層の書式が引き継がれるわけです。
 下位階層の書式を変更したり削除したりしても、上位階層に反映されないのはもちろん、同一階層の別のレイアウト or スライドにも反映されません。だから、あるマスターにぶら下がるレイアウトの全てに関してスライド番号の書式を共通で変更したいときは、必ず「マスター」をいじることになります。
 また、下位階層でスライド番号の書式を自分で変更した場合、その後に上位階層の書式を変更したとしても、自分で設定を変更していたレイアウト or スライドにおける書式には反映されません。デフォルト設定のまま表示しているものだけが変更されます。
 
 

ややこしい例外:上位階層と下位階層の矛盾

 ややこしい例外があります。
 例外と言っても、これによる混乱はけっこう頻繁に起きます。

  • 例外発生の第1パターン:レイアウト又はスライドに関して、上位階層の設定によりスライド番号が非表示になっているときに、別のレイアウト又はスライドからスライド番号のプレースホルダをコピペしてきた場合、スライド番号として表示はされる。
  • ところがこの場合、表示有無のところのチェックは入らない。つまり、「表示のチェックが入っていないのにスライド番号が表示されている」という、矛盾した状態になる。
  • この場合、スライド番号の書式が、急に黒字で大きめサイズのフォントになったりする。フォントの種類については、「スタイル」の「フォントパターン」で設定されている日本語の本文用フォントが適用されているのだが、サイズと色が何から継承されているのかは分からなかった。私がやると必ず黒で18ptになり、これは固定なのかもしれない。
  • 例外発生の第2パターン:下位階層にスライド番号が表示されているときに、上位階層のスライド番号を消した(非表示に変えた)場合、下位階層のスライド番号は消えるのではなく、第2パターンと同じく18ptの黒フォントに変わる。この場合も、表示のチェックが入っていないのにスライド番号が表示されている状態になる。


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 なお、第三階層の「スライド」までスライド番号が表示されているときに、第一階層の「マスター」のスライド番号を削除すると、上述のとおり第二階層の「レイアウト」上のスライド番号は18pt黒色のフォントに替わるのですが、なぜか、第三階層のスライド上のスライド番号は書式が変わりません。
 ややこしいですね。この他、細かくいえば色々なパターンがあると思われ、全て試したわけではないです。

教訓

 以上を踏まえると、パワーポイントのスライドマスタ機能でスライド番号の表示を制御するに当たっては、

  • マスター>レイアウト>スライドという3層の階層構造を理解しておく。
  • スライド番号の書式を変えたり削除したりする場合は、上位階層を分けて上位階層で設定するようにしておかないと、自分で個別設定した部分だけ上位階層による制御が効かなくなる。
  • スライド番号のオブジェクト(プレースホルダ)を、ページをまたいでコピペするのはやめたほうが良い。コピペ元とコピペ先で別のレイアウトが適用されている場合、上記の例外が生じる。
  • マスターやレイアウト上でスライド番号の表示を消す時、下位階層ですでに表示されている部分については消えてくれず、18pt黒字に変わって残るので、下位階層においてそれが適用されていた範囲をしっかり確認してから消さなければならない。


 デフォルトのフォントやカラーセットを指定する「テーマ」というものもあってけっこうややこしいですが、これについてはまだよく理解していないです。